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スペルマンス・ステンマ・イン・ジャパン

 5月3日、大宮のさいたま市立生涯学習総合センター・多目的センターにて、「第二回 スペルマンス・ステンマ・イン・ジャパン」が開催されました。スペルマンとは、スウェーデン語で「演奏する人」。みんなで楽器を持ち合って集まって一緒に弾いて楽しむ会です。当会が7月15日に開催する「スウェーデン音楽の調べ Vol.4」にもご出演予定のニッケルハルパ奏者、鎌倉和子さんの企画によるものです。鎌倉さんのお話しによりますと、スウェーデンでは、野原などで皆が楽器をもって集まり、誰かが何かを演奏し始めると、そこに自然に皆が集まり、一緒に演奏を始める・・・そんな楽しいスペルマンス・ステンマで音楽を楽しんでいるそうです。
 「スウェーデン音楽の調べ Vol.4」でとりあげるアルヴェーンの作品『スウェーデン狂詩曲第一番“夏至の徹夜祭”』は、私にこのスウェーデンのステンマの話を思い出させます。

070503  さて、この日の会では、鎌倉さんにスウェーデンの民族音楽のメロディーを教えていただき、それぞれ持ち寄った楽器で一緒に演奏してみました。民族音楽は、伝承された音楽。(日本の民謡や伝統音楽も同じですよね)新しい曲の習得は、楽譜を使うのでなく、先生が少しずつ教えて下さるのを皆がまねして覚えていくのが基本で、鎌倉さんもスウェーデンへ留学された時は、学校でこのように勉強されたそうです。私も、会場にあったピアノで簡単な和音をつけたり、ニッケルハルパやカンテレでひろえるところだけ2、3音を入れてみたりと、気分だけ味わわせていただきました。
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途中で、なんと、2日前にANOMAでライヴをされたハーディングフェーレ奏者のフレーホルムさんが飛び入り参加して下さいました。フレーホルムさんからも、ノルウェーのメロディーを教えていただき、皆で演奏。お疲れのところ、私たちのリクエストにも快く答えて演奏も披露して下さいました。

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  この日は、ニッケルハルパはもちろん、アコースティックな楽器ならどんなものでもOKだったため、皆様、様々な楽器を持っての参加でした。せっかくですので、この日に見たニッケルハルパ以外の楽器も少しだけご紹介させていただきます。(まるで、民俗楽器博物館状態でした・・・)

5_3hardingfele_1 まずは、ノルウェーのハーデイングフェーレ。(写真はフレーホルムさん)ハーディングフェーレについては、こちらの記事をご覧下さい。

Kantele2 つぎは、フィンランドのカンテレ。これは、シンプルなタイプのもの。左ふたつは15弦。一番右は5弦。音階の音列で並んでいて、一回調弦すると、その調性でしか演奏できません。弦を指ではじいて演奏しますが、こんなにシンプルでも、テクニックを習得すれば、バイオリンのフラジオレットと同じ原理で倍音をひき出したり、弾かない弦を指でおさえて他の弦を掻きならし、和音のような効果を出すなど、多くの可能性が出てくる楽器だそうです。

Kantele_1 こちらは、進化した(?)カンテレ。38弦あります。左手前のレバーで弦全体の高さを一気に調節できることで、すべての調性の演奏が可能になります。(ハープの原理と同じですね)手前の板を押さえることで、弦の振動を止め、音の長さを規定することもできます。

Psaltery これは、プサルテリ(プサルタリ)。フランスのブルターニュ地方の楽器だそうです。カンテレに似ていますが、弓を使って音を出します。弦は高さが並行についているので、中央の弦はどうやって弾くのだろう、と思ったら・・・楽器の側面が斜めにカットされていて、その部分を使えば、すべての弦を弓で擦ることが可能なのですね。

Accordion これは、ボタン式アコーディオン。(写真は鎌倉和子さんのご主人様です。)鍵盤式のアコーディコンは小学校などでも触ったことがある方も多いのでは、と思いますが、あれはピアノなどが弾ける人が簡単に操れるようにつくったもの。右手が主にメロディー、左手が主に和音を演奏します。右手のボタンは、ひとつ押すと、斜めに並んだボタンも一緒に押さえられる仕組み。(音が二つ出るわけでなく、同じ音のボタンがあるのです)ピアノの鍵盤に慣れた私には、いくら説明していただいてもボタンの並びが理解しきれないのですが、ピアノの鍵盤のように白鍵と黒鍵の段差がないので、同じ指使いで移調が楽にできる、という利点があるそうです。

 スウェーデンのニッケルハルパについては、こちらの記事をご覧下さい。
(これらの楽器については、会場で楽器の持ち主の方々から私が直接伺った会話の記憶で書いております。何か、私の勘違いを発見された方がいらっしゃいましたら、ご教示いただければ幸いです。)

 今年、7月15日の「スウェーデン音楽の調べ Vol.4」は、スウェーデンの作曲家が北欧独自の音楽を探っていった様子がテーマです。その中で、民族音楽の直接的・間接的影響も大きな役割を果たしています。そんな演奏会の準備時期のゴールデンウィークに、北欧の民俗楽器と接する機会をまとまった形でとれたことは、たいへん幸運でした。
 (和田記代)

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