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ペッテション=ベリエルの場合

7月15日 「スウェーデン音楽の調べ Vol.4」の聴き所、第二弾は、ペッテション=ベリエル(1867-1942)の話です。
 Person-Berger は、「ぴーたーそんべるがー」と読みたくなってしまうのですが、「ペッテション=ベリエル」に近い(外国語を“完全に”日本語表記すること自体、不可能なのですが・・)発音になります。という余談はおいておき、彼の音楽の話。
 昨年、当会が行った「スウェーデン音楽の調べ Vol.3」では、タイトルを「スウェーデン音楽とドイツ文化」とし、スウェーデンの作曲家達が、ドイツに留学などし、ドイツの文化から影響を受けて発展していった様子をテーマにしましたが、そこでは、ペッテション=ベリエルのドイツ語による歌曲「ニーチェの詩 第一巻」を取り上げました。彼は、その頃の多くの北欧音楽家同様、ドイツに留学。ニーチェの哲学やワーグナーの音楽に惹かれ、ニーチェの哲学書をスウェーデン語訳して出版したり、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のスウェーデン語版を作ってスウェーデン初演を行ったりしました。

♪ペッテション=ベリエル:F.ニーチェの詩 第一巻
“わたしの薔薇”“ヴェネツィア”“この人を見よ”“ツァラトゥストラの歓喜の歌”
をダウンロード

(向野由美子/メゾ・ソプラノ&松尾優子/ピアノ 2006.9.24@東京オペラシティ リサイタルホール)

 その一方、ペッテション=ベリエルは、スウェーデンの人が、「スウェーデン人の心の音楽」と言うほど、スウェーデンの生活の中に入っている音楽を作っています。実際、彼の作曲した曲を民謡だと思っている人もいるそうですが、確かに、スウェーデン民謡集に近い内容のCDなどにも、よく彼の作品が入っています。
 グリーグの音楽にも親しんだペッテション=ベリエルは、グリーグがノルウェー民族音楽のピアノ用編曲をしたように、スウェーデンの民族音楽のピアノ用編曲集を出しています。そうした中で、彼もスウェーデン人にしかできない、自分の音、リズムを発見していったのかもしれません。

♪ペッテション=ベリエルのスウェーデン民族音楽ピアノ曲集より“麗しのヴェルムランド”をダウンロード
(和田記代/ピアノ 2007.6.9@ミュージックサロン サングレース)

 当時の所謂「民族ロマン主義」と呼ばれた北欧作曲家の多くは、民族音楽のメロディーそのものに素材を求めて作曲をした作品を多く残しています。ペッテション=ベリエルの音楽が“民謡風”と形容されるのは、そういう方法(メロディーをそのまま借りてくる)をとったからではなく、彼の音楽自身が“民謡”になってしまっているからのようです。よく考えてみたら、作曲者がなく、伝承によって残っている“民謡”でも、最初は“誰か”が考え出したメロディーであり、そう思えば、そのうちペッテション=ベリエルの音楽がスウェーデンの民謡になってしまっても、おかしくないかもしれないですね。

♪ペッテション=ベリエル:「フレーセの花」より“夏の歌”をダウンロード
多くのスウェーデン人が民謡だと信じている曲の一つです。
(和田記代/ピアノ 2007.6.9@ミュージックサロン サングレース)

 スウェーデン作曲家が自分たち独自の音を発見していった様子をテーマにした「スウェーデン音楽の調べ Vol.4」では、ペッテション=ベリエルの“民謡風”な側面がよく出たスウェーデンの生活感が現れている歌曲を多く演奏致します。一度聴けば耳に残りそうな親しみのもてるメロディー、フォークダンスのリズムを使ったもの、きっとスウェーデン独自の歌曲をお楽しみいただけると思います。
→「スウェーデン音楽の調べ vol.4」チケット予約はこちらまで

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