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ラーシュ・エングルンドの場合

漢詩のドイツ語訳をしたハンス・ベートゲ、そして、漢詩のスウェーデン語訳をしたエリック・ブロムベリのお話をしましたが、今日は、和歌のスウェーデン語訳をしたラーシュ・エングルンドについてです。
  7/13「スウェーデン音楽の調べ vol.5・東方への憧れ」でとりあげるモーリス・カルコフ:10の日本のロマンス 作品45 の歌詞は、ラーシュ・エングルンドによる、和歌のスウェーデン語訳です。エングルンドは、ベートゲ同様、原語である日本語の素養はなかったと思われますが、万葉集や古今和歌集などの英語訳をもとに、スウェーデン語の和歌集をつくりました。「自由な訳」と銘打っているように、韻律には捕われない、自由な訳ではありますが、ベートゲの「中国の笛」のように、欧州流に組み立て直した訳とは違い、エングルンドが英語訳から受け取った感覚を、できるだけそのまま、スウェーデン語にした、という雰囲気に感じられます。現代のスウェーデン人からみると、たいへん自然なスウェーデン語になっているそうですが、万葉集や古今和歌集を見れば、私たちの感覚からいけば「古い日本語」のイメージなため、その時点で、スウェーデン人がエングルンドの詩を見た感覚と、私たちが和歌を見た感覚には、差があるかもしれません。しかし、誤訳も多いものの、もとの和歌から感じる、微妙な季節感や人の心の動きを、繊細に捉えようとした彼の詩には、私には、日本人の感覚との共通点を感じます。(と、言いつつ、どれだけ私にスウェーデン語の鑑賞能力があるのかは、甚だ疑問なのですが。)
 スウェーデンでは、日本の俳句に興味を持つ人もいるそうで、スウェーデンの著名な作家、トランストローマー(Tranströmer)は、スウェーデン語による俳句も書いているそうです。
 寒い冬から春がやって来た喜びが大きなスウェーデン。季節感を大切にする彼らの感覚と、季語を用いる文学の文化を持つ日本の感覚、何か共通点があるのかもしれないですね。
 モーリス・カルコフの「10の日本のロマンス」の音楽の中からも、そんなものを感じていただくことができれば、と思います。一人でも多くの方に、お聴きいただければ光栄です!
 演奏会のご予約は、→こちら まで!

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