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スウェーデン滞在記(1)

3月15日
 前日の夜にストックホルム着。この日は、翌日のコンサートの為、共演のヴァオリニスト、フーゴ・ティッチアーティさんとのリハーサル。一日しかないリハーサル日なので、約束の時間に寝過ごさないように緊張していたら、ちゃんと目覚めてほっとしました。
 フーゴ・ティッチアーティ Hugo Ticciatiさんは、イギリス出身、現在はスウェーデンで活躍されているヴァイオリニストで、来日の経験もおありです。今回のプログラムは、北欧と日本の作曲家の作品集、ということで、彼と合わせをしなくてはいけなかったのは、B. リンデ Bo Linde のソナチネ と、T. アウリン T. Aulin の「4つの水彩画」から2曲、W. ペッテション=ベリエル W. Peterson-Berger の「フレーセの花」からヴァイオリン&ピアノに編曲したもの2曲。
 ティッチアーティさんとは初対面。それまではメールでのやりとりのみのおつきあい。お互いの音楽を知っていればまだしも、初めてでリンデの作品を1日でどうにかすることができるか・・・多少不安をかかえての初日ですが、お客様には、私たちがどんな状態で準備したかは全く関係がない話ですので、やると決めた以上、どうにかせねばなりません。
 ところで、日頃、原曲のソロで「フレーセの花」を演奏している私としては、ヴァオリンとの編曲版を弾くのに、正直、多少の抵抗があったのですが、今回、「ローン・テニス」を編曲版で弾いみて良かったことが一つありました。この曲、なんで「テニス」なのか?テニスをスウェーデンに紹介したのはペッテション=ベリエルらしいですが、なんでこの曲にそうタイトルがつくのかは、曲想からはピンと来ませんでした。ティッチアーティさんに話すと、「だって、テニスでお互いにボール打つように、ヴァイオリンとピアノが掛け合いするじゃない?」とのこと。なるほど。ピアノだと、右手と左手でそうなっているのですが、左手の伴奏から流れるように右手のメロディーラインに移るため、「打ち合い」というイメージに気づきませんでした。違う楽器で担当すると、その効果は抜群。競技としてではなく、優雅にテニスを楽しんでいたペッテション=ベリエルのイメージだったのですね。一つ謎が解けました。
 心配していたリンデも、まあまあ、思ったよりはどうにか。とりあえず、全部、録音し、一旦個人練習。一曲ずつ聴きながら、突貫工事で修正すべき軌道を修正。自分の持ち味も出しつつ、バルトークやストラヴィンスキー、そして現代曲がお好き、というティッチアーティさんの持ち味が損なわれないように試行錯誤。
 途中でティッチアーティさんが、お昼ごはんを作ってくれたので、ご馳走になりました。どうしてスウェーデンの音楽に興味を持ったか、お互いのレパートリーの話などをしながら軽いランチ。こうした「おしゃべり」をして人間的に仲良くなるのも、お互いの音楽を理解する傷害を取り除くのに大きく役立ちます。
 最後にもう一回、リンデを通しで合わせ。午前中にやった時より、良い感じになり安堵。

 夜は、ストックホルムのお寿司屋さんへ。(スウェーデンにはお寿司屋さんが沢山あってびっくり!)翌日のコンサートを企画して下さったストックホルム・エステルマルム音楽アカデミー院長の加勢園子さんと、同アカデミーの講師の方々と夕食。がんばってスウェーデン語を話してみるも、まだまだ・・・滞在中にスウェーデン語会話も少しでも上達させねば、と心に誓った夜でした。

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コメント

「ローン・テニス」のくだり、鍵盤曲を編曲版で聴くとそれまで見えなかった(聴こえていなかった)世界に気付くこと、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の弦楽合奏版を初めて聴いた時にも経験したことがあります。音楽って素敵で不思議ですね。

>高橋さま
編曲版を使うのは、作曲家の意図に反していないか、いつも悩むところですが、編曲して下さった方の「解釈」が、オペラの「演出」のように、音楽理解にも手助けをしてくれる時、というのはあるのかもしれませんね。

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