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スウェーデン滞在記(3)

3月17日
 この日は、午前中は20日のGöteborgでのコンサートに向け、Lilla Akademien で練習。
 午後は、夕方より ストックホルム・エステルマルム音楽アカデミーにて、8歳〜15歳のピアノの生徒さんたちにミニ・マスタークラスをさせていただきました。
 まず、音楽アカデミーの院長であられる加勢園子先生より、スウェーデンでの音楽教育事情を伺いました。スウェーデンでは、音楽を学びたいと思う子供は誰でも平等に学ぶことができる環境をつくる、という姿勢があるそうで、子供たちが安い授業料で音楽を学ぶことができる学校(音楽教室)を多くの市(コミューン)が作っているそうです。(スウェーデンのポップス音楽のレベルが高いのは、このような学校で子供の時に音楽の基礎をしっかり学ぶことができているからだという説がある、ということを聞いたこともあります。)基本的に子供たちは自分が習いたい楽器を習うことができ、楽器の貸出制度もあるそうですが、もちろん貸出できる楽器の数や教師の数も限られているため、予約してから習えるまでに何年もかかってしまうこともあるそうです。
 そんな中、ストックホルム郊外のナッカNacka市は、市から音楽レッスンのクーポン券を出し、そのクーポン券を私立の音楽学校でも使用できる制度を導入。それにより、ピアノのように、希望が集中してしまう楽器も、待ち期間なく多くの子供が学べるようになるなど、大きな成果を上げているそうです。
 加勢園子先生が院長をされているストックホルム・エステルマルム音楽アカデミーも、ナッカ市校ができ、市のクーポン券も使って多くの子供たちが音楽を学んでいます。レッスン会場は、放課後の学校内など、ナッカ市の多くの場所に分かれています。

 今回、私が訪問させていただいたのは、その中の一つ。放課後の小学校の一室。隣の部屋では、中学生がドラムのレッスンを受けていました。私が行くと、生徒さんと親御さん達、講師の先生、20人近くの方がいらっしゃいました。レッスンを受けるのは、8歳から中学生まで、6人ほど紹介されましたが、彼らを一時間程度で聴かなくてはいけないので、一人平均10分。要領よくピンポイント・アドヴァイスをしなくてはいけません。
 皆、それぞれ心を込めて演奏してくれるので、まずは、できるだけその音に耳を傾けるよう、一通り弾いていただき、その間に1点か2点ポイントを決め、他の曲にも応用できる種類のアドヴァイスをするよう心がけました。小学生であろうとも、「こういう音が出したい」とまず感じることが大切だと思うのですが、「ここはどのように弾きたいか」という種類の質問をすると、どの生徒さんもちゃんと答えられるのには、感心しました。また、分らないとちゃんと質問もする。このように反応があると、教える側の引き出しもどんどん開いて来ます。できる限り、自分で話せるように努力したのですが、細かいことは、やはり加勢園子先生に通訳していただかなくてはなりません。でも、面白かったのは、年齢が小さい子に限って、私がしゃべっていると、スウェーデン語の中にイタリア語が混じろうが、日本語が混じろうが、あまり気にせず普通に人の話を聞いていることでした。勘が良い子は、加勢先生が通訳される前にうなづいて、理解している時も・・・幼い子ほど、「どこの国の人」でなく「人間」を「人間」にしか見ていないのだなぁ、と感じるとともに、「音楽は共通語」というのも、大げさな話でないことを実感。
 結局、見学していた生徒さんたちも弾きたくなってしまい、最終的に10人ほどの生徒さんたちのレッスンをさせていただきました。(レッスンを見ていて、自分も弾きたい!と思ってくれるなんて、光栄でした)

 16日のコンサートの企画も含め、貴重な体験をさせて下さった加勢園子先生には、深く感謝申し上げます。

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コメント

英語の授業でも、ネイティブの先生が言っているかなり難しいことを何故か「分かってしまう」生徒たちがいます。英語自体は分からなくても、勘で理解してしまうのは、記代さんのおっしゃっていることと同じです。大人よりも若い世代の方が確かに勘は鋭いような気がします。

>高橋さま
留学時代も感じていたことではありましたが、言語はコミュニケーションの「手段」の一つでしかない・・というのを改めて感じた旅でした。でも、反対に考えれば、「言語」は「努力して勉強する」ことで強化できるコミュニケーション手段であることもまた事実。(勘は、努力で身に付くかは、ちょっと疑問・・・)ですので、やっぱり勉強はしなくては、ですね!

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