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スウェーデン滞在記(4)補足

 前回の記事で書いたステーンハンマルの楽譜についてです。
 当会でもお世話になっている斉諧生さんより、下記の2つのステーンハンマル作品の楽譜が出版されたとの貴重な情報をいただきました。
●Allegro Brillante for Piano Wuartet (1891)
 Allegro Non Tanto for Piano Trio (1895)
●Piano Sonata G minor(1890)
※いずれもMusikaliska Konstföreningen(音楽芸術協会と訳せば良いでしょうか) 出版

 こちらは、それまで出版されていなかったステーンハンマルの音楽作品を、自筆譜をもとに2008年に出版されたものです。ピアノ・ソナタ ト短調については、それまでも後の人の手により手書きコピーされたものがスウェーデン音楽情報センター The Swedish Music Information Centre より購入できたのですが、こちらは、明らかな書き間違いも多く、楽章毎の速度表示すら書き落とされている、というものでした。
Musikaliska Konstföreningenから出版された楽譜は、ピアニストのMartin Sturfältの校定によるもの。基本的にステーンハンマルの自筆譜を出典とし、自筆譜でのミスと思われる箇所を、校定者の手で修正してあるものの、修正を施した箇所は細かく注釈として明記されています。また、タイトルの書き方に至るまで、ステーンハンマルがどう書いたかをできるだけ忠実に伝える努力もされています。ですので、こちらの楽譜は「原典版」と考えて差し支えない内容になっているといえます。また、この楽譜の解説がすべて英語で書かれていることは、作品のインターナショナルな場への普及を期待させます。

 実は、スウェーデン音楽情報センターのピアノ・ソナタの楽譜に楽章毎の速度表示が欠けているのを見て、速度表示はレコード制作などの際に誰か後の人の手で書き加えられたのではないか?とそれまで私も疑問だったのですが、こちらの新しい楽譜のお陰で、楽章毎の速度表示はステーンハンマルの自筆譜には既に明記されていることが分りました。

 今後、ステーンハンマルや、その時代のスウェーデン作曲家の音楽作品も、こういった内容の楽譜が多く出て来てくれることを願っています。でも、ステーンハンマルの音楽作品の中には、自筆譜が残っていない(見つかっていない)ものも沢山あります。現在ある情報を可能な限り良い状態で保存していただき、そしてどこかに眠っているかもしれない情報を引き出す為にも・・・・微力であっても、私たちが、良い演奏をして彼らの音楽の魅力を少しでも多くの方に伝えていくことが大切なのかもしれません。

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