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スウェーデン滞在記(13)-3

3月27日(その3)
 ランチが終わり、元国立音楽図書館員のビルさんと一緒に、コンサートハウスの弦楽四重奏の演奏会へ。コンサートハウス Konserthuset には、前日に行ったオーケストラの為の大ホールの他に、室内楽の演奏会用の中ホールグリューネヴァルド・ホールGrünewaldsalen、そして小ホール アウリン・ホール Aulinsalen があります。今回は、中ホール グリューネヴァルド・ホールでのコンサート。2階席もあり、460人入るホールです。Isaac Grünewaldによる絵が壁や天井に描かれている暖かい雰囲気のホール。
 この日のコンサートは、その名も「ステーンハンマル弦楽四重奏団 Stenhammar Quartet」によるもので、曲目は;
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E. アンドレー:弦楽四重奏曲 ニ短調
Elfrida Andrée: Stråkkvartett d-moll
D. ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第9番
D. Sjostakovitj: Stråkkvartett nr 9

L. v. ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 変ホ長調 作品127
L. V. Beethoven: Stråkkvartett Ess-dur op.127
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今回は、カルテットの名前になっている方(=ステーンハンマル)の作品が入っていないのは残念でしたが、スウェーデンの女流作曲家 アンドレーの作品が演奏されました。この弦楽四重奏団は、1995年に結成され、スウェーデン作曲家の作品をレパートリーの中心にしているそうですので、是非、ステーンハンマル始め、様々なスウェーデン作曲家の弦楽四重奏曲の演奏を他にも聴かせていただける機会があれば、と思います。ビルさんによると、スウェーデンには、以前には常設の弦楽四重奏団が沢山あったのに、今は減って来てしまっているそうです。とても残念なことなので、このステーンハンマル四重奏団には、是非、末永く活動して欲しい、とおっしゃっていました。

 休憩時間、たまたま出会った音楽学専門のエヴァ・オーシュトレムEva Öhrströmさんを、ビルさんが紹介して下さいました。彼女は、ストックホルム王立音楽院でも教えていらっしゃり、今回、演奏会で演奏された E. アンドレーの伝記も書かれています。私はスウェーデン音楽を日本で紹介する活動をしていて、スウェーデン音楽について調べている、という話ををしました。すると、エヴァ先生は、スウェーデン音楽に関する書籍は、多くがスウェーデン語で書かれていて、英語訳されているものは殆どない現状だけれど、国外にこのジャンルの音楽を知ってもらう為には、良いことではない、というお話をされていました。
 私の場合、英語も苦手なので、問題はもっと深刻です。欧米語なら、伊語が一番得意なのですが、伊語の北欧音楽の本となると、皆無に近いです。いずれにしても、もしも、スウェーデン語を母国語としている人が書いた本を読むのであれば、翻訳本でなく、スウェーデン語で読めるのが一番。翻訳されたもの、というのは、翻訳の時点で、翻訳者の“解釈”が介入することになります。(普段の会話の中でも「また聞き」というのは少しずつ現実との乖離が生まれるというのは常です。)できるだけ真実に近づく為には、介在するものを極力取り払いたい、という気持ちになるわけなのですが・・・やはり、スウェーデンの音楽を理解するには、スウェーデンの方々がしゃべっている言葉のニュアンスを少しでも沢山感じ取れるように努力することも大切だと、今回の滞在で、また強く思いました。

(話はそれますが、語弊があるといけないので付け加えます。私も翻訳本を全面否定するつもりはありません。例えば、ある物語を誰かが演出して劇にしたり、オペラにしたり、そういった「解釈」が重なることで、物語の本質の理解が更に深まること、というのも、もちろんありえます。ですので、優れた解釈表現=翻訳ももちろん存在するわけです。そういった「解釈表現」のひとつに、音楽もあるわけで・・話がそれ過ぎましたので、とりあえずこの辺りで。)

 さて、マチネのコンサートが終わり、夕方には、王立オペラ劇場で、「フィガロの結婚」を鑑賞。12年前、11年前に来た時には、古典的な演出のオペラばかりだった記憶がありますが、今年がプレミエの新演出の「フィガロの結婚」は、現代のホテルが舞台。久々の北欧歌手中心のアンサンプル感あるオペラを楽しみました。
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「フィガロの結婚 Figaros bröllop」
音楽:W.A. Mozart
指揮:Stefan Klingele
演出:Oke Anders Tandberg

Greve Almaviva: Ola Eliasson
Grevinnan Almaviva: Maria Fontosh
Susanna: Elin Rombo
Figaro: Johan Edholm
Cherbino: Katija Dragojevic
Marcellina: Marianne Eklöf
Doktor Bartolo: Lennart Forsén
Basilio/Don Cruzio: Ulrik Qvale
Barbarina: Vivianne Holmberg
Antonio: Anton Ljungqvist

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