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W.ステーンハンマルのお孫さん!(歌曲について)

Cimg2583_2当会の活動がスウェーデン放送のラジオで少し話題になったことがきっかけで、なんと、ヴィルヘルム・ステーンハンマルのお孫さんから当会にご連絡があり、ちょうどストックホルムにいた和田記代が、お会いすることができました。

 セシリア・ステーンハンマル Cecilia Stenhammarさんです。
セシリアさんのお父様はヴィルヘルムステーンハンマルの息子さん でバリトン歌手だったクラース・イェーラン・ステーンハンマル Claes Göran Stenhammar。セシリアさんがお生まれになった時は、すでにヴィルヘルム・ステーンハンマルは亡くなっていて、残念ながら実際にヴィルヘルム・ステーンハンマルに会うことはなかったそうですが、お父様はステーンハンマルの歌曲をいつも歌っていらっしゃり、お父様から作曲家ステーンハンマルの話はよく聞いていたそうです。
 セシリアさんが強調されていたこと、それは、ステーンハンマルの歌曲は詩(歌詞)が大切で、彼の歌曲を歌う時には“語(berätta)らなくてはいけない”というもの。ステーンハンマルは、自身の歌曲を「visor」と呼び、決して「sånger」と呼ばなかったが、それは詩が大切である、という意味だ、とのこと。
 visorとsångerの違い、というのも、スウェーデン語を母国語としていないものにとっては理解が難しいところではあります。(実際、帰国後、私も音楽祭のゲスト・チェリスト クラース・ガッゲさんと、このvisorとsångerの違いについて、メールでかなり議論になってしまいました。スウェーデン人のガッゲさんも、最後はスウェーデン語の辞書を持ち出すことに・・・スウェーデンの方々でも、ニュアンスの違いはなんとなく分るものの、細かい判断は難しいところのようです。)
 簡単に言って、visorの方がsångerよりも軽い歌の時に使う呼び方。いずれにしても、ステーンハンマルの歌曲のように、歌手にとってもピアニストにとっても技巧的に難しい芸術作品を敢えてvisorと表現するのは、意図的なのは明らかです。実際、ステーンハンマルの歌曲の中でも、とくに技巧的にも規模的にも大きな作品が多く含まれる歌曲集 Visor och stämningar Op. 26 が、はっきりとタイトルの中に「Visor」と入っているのは、私にとってもたいへん疑問なところでした。
Cimg2582  さて、話はセシリアさんに戻り・・・ジャズなども歌われていた、というセシリアさんですが、最近は、もっぱらステーンハンマルの歌曲を歌っている、とのこと。というわけで、さっそく楽譜を持っていらした「Prins Aladin av Lampan」「Du hade mig kär」「Ingalill」を一緒に演奏!百聞は一見(聴?)にしかず!クラシックの正当な歌唱法ではないのですが、彼女の「ステーンハンマルの歌曲は語らなくてはいけない!」というのが、どういう意味か、すぐに分る体験でした。(実は、かなりの衝撃でした・・・)特に“Visor och stämningar Op.26”の中の「ランプのアラジン王子 Prins Aladin av Lampan」は、転調も多く、歌のメロディーだけ聴いてみると、実はかなり音程もとりにくそう。ピアノパートも和音を掴むのが難しい曲です。でも、セシリアさんと一緒に演奏させていただき、ある意味で、この作品のメロディーや和音がいかに「自然」であるかを感じてしまったのでした。
「Visor och stämningar」がどういう意味なのか・・・私なりに今の時点での一つの結論が出た体験だったのですが、まだこの結論に確信を持つにはもっと多くのステーンハンマルの歌曲、そして他のスウェーデン歌曲の勉強・研究が必要です。
(和田記代)
●Claes Göran Stenhammarさんの歌声が少し聴けます!
●Claes Göran Stenhammarさんのコンサート・プログラムを発見!

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